ニキビを治す効果はステロイドにはなし!その根拠を一挙公開

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ステロイド

ステロイドとは?

副腎ステロイドとは、もともと腎臓の上部に位置する「副腎」と呼ばれる臓器からつくられる副腎皮質ホルモンの一種です。薬として利用されているステロイドは化学合成されたもので、このステロイドを使用すると、炎症を抑えたり、体の免疫力を制御する作用があるので、さまざまな疾患の治療に使われています。

薬の種類としては、注射、内服薬、塗り薬、吸入薬、点鼻薬、点眼薬などが挙げられますが、皮膚治療に使われるのはほとんどが塗り薬です。ステロイド薬は即効性があり、たとえばアトピー性皮膚炎のような炎症に使うと、たいてい3日~1週間ほどでおさまります。ただしステロイド薬はあくまで症状を抑えるためのものなので、直接根本的な治療に結びつくというものではありません。

ニキビにステロイド薬は効果がある?

ではニキビ、特に炎症を伴う赤ニキビにステロイド薬は効果があるのかという問題ですが、赤ニキビの炎症を鎮めるという点においては、効果は期待できます。ただし、皮脂が詰まっているだけの白ニキビなどには効果はありません。

前述の通り炎症を抑える効果はあっても、根本的にニキビを治す効果はないということは認識しておきましょう。

私は以前アトピー性皮膚炎のためステロイドを使っていたのですが、炎症してぷっくりと腫れた赤ニキビができたときにステロイドを使用したことがあります。結果、炎症の赤みは引きましたが、ぷっくりと腫れた状態は変わらずそのままでした。自分の経験から振り返ってみても、ステロイドは炎症を抑えるには効果的ですが、ニキビそのものをすぐに治すまでには至りませんでした。

ステロイド薬の副作用でニキビができやすくなる?

ステロイド薬を使用しているとニキビができやすくなるといわれています。ステロイド薬はアレルギー反応を抑える代わりに、皮膚の免疫を抑制する作用が働きます。そのためステロイド薬を長期間使用すると、ニキビの原因菌に対する抵抗力が弱まり、ニキビができやすくなるのです。また、ヘルペスなども悪化しやすくなります。

実際に私が、重度のアトピー性皮膚炎で炎症を抑えるために長期間(1年程度)使用していたときも、小さな膿をもった黄色ニキビが時々できていました。

黄色ニキビ

※このような小さな黄色ニキビができやすかった

画像出典:http://www.nikibi-hifuka.jp/about/kind.html

 

ステロイド薬のその他の副作用

ステロイド薬は皮膚の免疫力の抑制作用以外にも、皮膚細胞の増殖を抑える副作用があります。皮膚細胞の増殖が抑制されることで、よく見られるのが「皮膚が薄くなる」、「血管が浮き上がって見える」などの症状です。特に強いものを長期間塗り続けた場合に起こりうる症状です。

ステロイド薬により副作用が起こる条件とは?

ステロイド薬の使用が副作用を起こす条件は、薬の強さと使用期間が関係しています。次の表はステロイド薬の強さをまとめたものです。

ステロイドの強さ

使用の目安として、通常首から下の体の部分にⅢ群のストロングクラスの薬、炎症の強い湿疹にⅡ群のベリーストロングクラス以上の薬を使います。顔の部分については、皮膚が薄くステロイドの吸収率が高いため、Ⅳ群のミディアムクラスを使うのが一般的ですが、炎症が強い場合は、短い期間でストロングクラスの薬を使うことがあります。

リンデロンVGニキビの炎症を抑えるのに使われることがあるのは、抗生物質を含まないストロングクラスの「リンデロンVG」です。炎症が強い赤ニキビに使われます。もし処方された場合、リンデロンVGは顔に塗ることができる許容範囲の上限にあたる薬なので、一旦数日間使用して、赤みが引いたら塗るのを休止するという使い方になります。

ステロイド薬を使用して全身的な副作用が出る量というのは、強さがⅢ群のストロングクラスのもので1ヶ月に約300gとされています。

ステロイド外用薬の使用量の目安は、人差し指の第一関節分(0.5g)で成人の手のひら2つ分です。1ヶ月に300gを使用するというのはなかなかないケースですが、基本的には医師の指示に従って使用していれば、皮膚が薄くなるといった副作用が出ることはまずありません。

テラコートリル軟膏ステロイドを含む市販薬

テラ・コートリルは抗生物質・ステロイドを含みますが、薬局で市販されていて処方箋がなくても購入できます。炎症を抑える働きがあるヒドロコルチゾンというステロイドが含まれています。

参考記事:効果の高いニキビ薬

ステロイド薬の副作用について、80~90年代にマスコミのステロイドに対するバッシングなどによる影響で警戒する方もいらっしゃるでしょう。しかし、症状にあわせて適切な強さのものを適切な期間使用していれば、それほど恐れるものではありません。

背中ニキビ・胸元ニキビにステロイド系のニキビ薬は効果なし?

胸元背中や胸元など体のニキビに悩んでいる方で、市販のステロイド系の薬を使ったが、効かないと感じている方はいませんか?もしかしたら、それはニキビではないかもしれません。体にニキビに似た丘状のぽつぽつができているとしたら、マラセチア毛包炎の可能性があります。この場合、原因が異なるのでステロイド剤は効きません。背中や胸元のニキビの治りが遅く悩んでいる方はステロイドの使用をすぐにやめてください。

ニキビにステロイド薬を使うことの是非

皮膚科でニキビ治療にステロイド薬が処方されるケースはあまりありません。その理由はおおよそ以下のようにまとめられます。

  •  ニキビはアトピー性皮膚炎のように、慢性的なひどいかゆみや痛みを伴う炎症を起こすことがない
  • アトピー性皮膚炎は完治が困難なケースが多いが、ニキビは基本的に完治が可能
  • 副作用の可能性、皮膚への影響が少なからずある

一部の医師の方が、対症療法としてステロイド薬を処方することもあるそうですが、使用するとしても治療の初期段階で、あとは抗菌作用があり根本治療につながる抗生物質を内服するなどの治療にシフトするようです。

必ずしもステロイド薬を使用することを否定するわけではありませんが、ニキビ治療は、基本的に生活習慣の改善、日々のスキンケアによって治すことが望ましいです。

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長谷川 洵

長谷川 洵

ライター/化粧品会社勤務7年目・東京都生まれ。受注業務のプロフェッショナルとして、またビューティアドバイザーとして5年間実績を積んだ後、マーケティング・PR業務に携わる。幅広い化粧品の知識を生かし、現在、ヘアケアやメイク、サプリメントなど7ブランドのECサイト運営を行っている。趣味は海外旅行、ネイル、ゴルフ。

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