
顎ニキビというのは、顎・フェイスライン・首との境い目・口下部分にできるニキビを指します。思春期によくできるニキビとは違い、顎ニキビは大人ニキビの代表とも考えられています。顎ニキビの主な原因は、1:ホルモンバランスの崩れ、2:胃腸の乱れなど内的要因、そして3:頬杖をついたり、顎周りを触るなどの外的要因が考えられています。それぞれの原因と、具体的な対応策を紹介していきます。
1.ホルモンバランスの崩れ
顎ニキビができる大きな原因の1つは、「ホルモンバランスの乱れ」といわれています。対人関係のストレスや、環境の変化、睡眠不足、体の疲れ、PMS(月経前症候群)などにより、ホルモンは簡単に乱れてしまいます。女性ホルモンの場合、ホルモン量は一生でスプーン一匙とも言われており、微量の変化で体内は劇的に影響をうけてしまうのです。
1-1.オイリー肌をまねく皮脂の過剰分泌
ホルモンバランスが崩れると、皮脂の分泌が過剰になり、オイリー肌になってしまいます。普段汗をかかない顎は毛穴がとてもデリケート。皮脂の過剰分泌がおこるとすぐに毛穴がつまってしまい、ニキビができやすい状態になってしまうのです。
1-2.顎ニキビと男性ホルモンの関係
女性の体は周期によって2種類のホルモンがバランスよく分泌されています。生理後から次の排卵日までの約2週間、卵胞(らんぽう)ホルモンの分泌が増え、排卵日から次の生理日までは黄体(おうたい)ホルモンが多く分泌されます。
黄体ホルモンは妊娠を維持する役割がありますが、男性ホルモンであるアンドロゲンに似た作用もあり、皮脂の分泌を活発にしてしまいます。生理前になると肌トラブルが起きやすくなるのはそのためです。
1-3.男性ホルモンがニキビを作るメカニズム
女性の体にも男性ホルモンは分泌されます。その量には個人差がありますが、男性が持つ量の約5~10%程度とされています。ストレスを感じると体は緊張状態となり、血流が悪くなります。すると血流を活性化させる「ジヒドロテストステロン」と呼ばれる男性ホルモンが分泌され、顔の皮脂腺が活発になります。
顎の周りは最も男性ホルモンの影響を受ける場所。男性はひげが生えるため毛穴が開いていますが、女性は顎周りの毛穴が発達していません。そのため皮脂が過剰に分泌されると、毛穴がすぐにつまり、ニキビをつくる原因となるのです。ストレス過多にならないようにすることが大切です。
1-4.女性ホルモンを整えるために
ストレスを軽減するために、ローズのバスソルトや入浴剤でリラックス入浴タイムを持ちましょう。古来よりローズは女性ホルモンに働きかけるといわれています。バスソルトにプラスしてバラの花びらを浮かべ、姫気分でバスタイムを堪能すれば、活発化した男性ホルモンも抑制されるでしょう。
出典:クナイプ グーテバランス バスソルト ワイルドローズの香り
https://www.kneipp.jp/products/products/detail.php?product_id=86
また、小林製薬から販売されている、「命の母ホワイト」は、ずばりホルモンバランスへの効果を謳った商品です。ニキビだけでなく、ホルモンバランスの乱れは生理不順を招きます。お薬を頼ることも一つの手でしょう。
2.ニキビに手で触れる
顎ニキビで悩んでいる人を観察していると、意外と手で触れている人が多いことがわかりました。鏡越しによく目につくところに出来た顎のニキビをついうっかり触ってしまいがちです。ちょっと頬杖をついたり、簡単に手が届くので、顎周りを無意識に触ってしまったりしている方が多いのですが、本人は意識していないのが危険です。ニキビは触れば触る程、刺激になりますし、手には雑菌がいっぱいです。つまり顎ニキビを触れば触る程、ニキビの鉱物である雑菌をなすりつけているようなもの。意識的に顎まわりを触らないようにクセをつけるようにしましょう。
日中、鏡を見て、ニキビを触ってしまう人は、コンシーラーなどでしっかり隠してしまうのもよいかもしれません。
コンシーラーを使ってニキビをうまく隠す方法は、以下の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
コンシーラーでニキビを隠す!テクニックを写真付きで解説