
この記事をご覧の方は、ニキビとともに花粉症に悩まされている方も多いかと思います。花粉症といえば、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、など主に鼻と目に関する症状が一般的です。しかし、花粉は肌の状態によっては刺激性物質となり、ニキビが出来る原因となり得るのです。今回は花粉症とニキビの関係にスポットを当て、花粉対策の観点からニキビの予防法をご紹介します。
1.花粉症→ニキビとなるメカニズム
まず、花粉症というのはスギやヒノキなどの花粉によって引き起こされるアレルギー症状です。そのアレルギー症状は目や鼻などの粘膜に現れることが多いのですが、その症状が肌に現れることがあります。乾燥で皮膚のバリア機能が低下している状態の時に、花粉という刺激物が皮膚に付着することで、かゆみや赤み、化粧水が沁みたりといった症状が出ます。そのような肌の弱った状態が続くと、毛穴が開いて汚れや皮脂が溜まりやすくなり、皮膚の上では細菌が発生し、ニキビができやすくなるのです。
2. 花粉症によるニキビ対策。必要なのは身体の内側と外側のケア
先述の通り、花粉症というのはアレルギー症状の一種。その症状からできたニキビなどの肌トラブルの対処で効果的なのは、アレルギー症状を抑えるための身体の内側からのケアと、スキンケアによる外側からのケアです。
■飲み薬による内側のケア
花粉によるアレルギー症状が出た場合、症状を抑えるために病院で処方されるのが「抗ヒスタミン薬」に分類される薬です。抗ヒスタミン薬は副作用として眠気を誘発することがありますが、種類によって眠気の強弱があるので、医師の指示を仰いで適切なものを処方してもらいましょう。
なお毎年花粉症になるという方は、前もって「抗アレルギー薬」を飲むと花粉症の予防になります。花粉が飛び始める2週間ほど前から飲み始める必要があるので、花粉症に悩んでいて、予防として薬を飲むのを検討している方は花粉症シーズンの前に病院で相談してみてはいかがでしょう。
■スキンケアによる外側からのケア
皮膚のバリア機能が低下し、花粉による異常が見られる肌は非常にデリケートになっています。そんなデリケートな肌のためのケア方法が、以下の記事に記載されているので、そちらをご覧になってみてください。「肌を傷つけない洗顔方法」の項目など参考になるかと思います。
参考記事:洗顔のしすぎがニキビを増やす!?ニキビを改善するための3つの秘訣
3.チェックしておきたい花粉を防ぐ方法
花粉症によるニキビの悪化を防ぐには、やはり普段のケアに加え、花粉そのものをブロックする必要があります。ここでは少しでも花粉による影響を減らす方法をご紹介します。
■花粉量をアプリでチェック!
マスクをしないと辛いが、肌荒れ、ニキビが気になるという方は花粉飛散情報アプリなどを使って花粉の飛散情報を出かける前にチェックし、比較的飛散が少ない日はマスクを外すなど工夫してみてはいかがでしょうか?
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■やっぱり花粉対策にはマスクは必要?
マスクは長時間つけていると、湿気や雑菌などによりニキビの原因になり得るものですが、花粉による悪化がひどい場合は、マスクの種類や衛生面などを考慮しつつ使用しましょう。
おすすめのマスクは以下のページで紹介しているので、そちらを参考にしてみてください。
参考記事:ニキビにマスクはダメ!使って良いマスクは1種類だけ!
■花粉対策ミストで肌にバリアを!
マスクをしていると熱や湿気がこもり、ニキビなどの肌トラブルが起きやすい方は花粉対策ミストの使用をおすすめします。症状が重い場合はマスクが必要かと思われますが、軽い症状の方でしたら、マスクをせずにお化粧の上から花粉対策ミストを使うことで、天然由来成分の花粉キャッチャーが花粉アレルギーの原因をブロック。マスクを着用しなくても花粉症対策ができる優れ物です。低刺激性なので敏感肌の方も使えて、さらに保水効果も期待できます。
花粉対策ミスト
ユッカ ウォーターベール 40ml
http://www.yucca-net.jp/water-veil/
■花粉を部屋に持ち込まない!
帰宅時にコートや帽子に付着した花粉を払い落としましょう。玄関でコートを脱いでハンガーにかけ、洋服ブラシでサッと払うだけでも効果があります。さらに洋服や布団から花粉を除去できる「花粉吸引ブラシ」もあるので、こちらを利用するとより効果的です。
株式会社H&C研究所
花粉吸引ブラシ HC-SB-100
http://www.handc-techno.co.jp/lineup/lineup_011.html
また、帰宅したらすぐにお風呂に入り、髪や皮膚に付着した花粉を洗い流すことも大切です。
■空気清浄機には効果的な使い方がある!
花粉が飛び交う季節によく売れるのが空気清浄機。今や身近な存在になっている空気清浄機ですが、正しい使い方をしないと効果が半減してしまうことも…。空気清浄機の使い方で見落としがちなのは下記の2点。その2点に気をつけるだけで、空気清浄機の効果は格段にアップします。
・空気の循環が良い場所に置くこと(ex. 玄関、部屋の入口、エアコンの下)
→空気清浄機の効果を上げるには、空気の循環を作ってあげること。人が出入りする時の空気の通り道である玄関や部屋の出入口、稼働しているエアコンの下に置くのも効果的です。
・24時間連続で稼働すること
→外出中で人がいない時は空気を循環させる絶好の機会。常に稼働状態にしておけば、重力の影響を受けないような微細な物質や菌など、かなりの量を除去できます。
4.まとめ
今回は花粉症によるアレルギー症状が引き起こすニキビ・肌荒れ対策を紹介しました。アレルギー大国と言われる日本ですが、時代に合わせて様々な商品が発売されています。精神的にも体調的にも辛いこの時期、自分にあった花粉対策やスキンケアをすることはストレスの軽減にもつながります。環境や気温の変化に負けないよう、リラックスして頑張りすぎないように過ごしましょう。